お知らせ

【年末のご挨拶「2024年の終わりに」】

2024年12月30日 | ニュース

本年も吉乃川をご愛飲いただきありがとうございました。
今年最後のお食事の場でも吉乃川をお飲みいただければありがたいと思っております。

吉乃川は今年の春、新しく生まれ変わった新潟駅の商業施設CoCoLo新潟に、
弊社敷地外として初めての公式ショップを開店いたしました。
普段、新潟駅を利用されている新潟県民の方、県外、海外からの旅行客、
ビジネス客の方に、吉乃川のお酒を知っていただく場として考えております。
動き始めたばかりではありますが、少しずつ馴染みのお客様も増えてきております。
元気のいいスタッフが皆様のご要望に沿ったお酒をご案内しますので、
ぜひ、新潟においでの際はお立ち寄りください。

2019年秋にオープンした醸蔵は、春の蔵開き、夏の長岡花火、
秋の発酵トリップという大きなイベントもあり、順調にお客様が増えております。
新潟県、長岡市とも連携をしながら、地域の魅力を発信する場、
地域の皆様と繋がる場として地域の皆様と協力し、宮内摂田屋を盛り上げてまいります。

12月には、「日本における麹菌を使った酒造りの伝統的な知識と技術」が
ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
うれしいニュースではあるとともに、消滅の危機を迎えていると
捉えられているのかもしれないとなると、これまで以上に、
この伝統的な知識と技術の継承と発展を考えていく必要があります。
先日も東京のとある会社の福利厚生の一環として、
日本酒講座と利き酒・懇親会を行いました。
醸蔵や様々な場所で、こうした日本酒の啓もう活動を
続けていきますので、皆様にも関心を持っていただければと思います。

国内のアルコール市場に目を向けますと、飲食店での需要は、
昨年の5類解除の後もゆるやかではありますが回復基調にあります。
大きな宴会は少なくなりましたが、小さな職場単位、仲間や友達との懇親、
家族・親族の集まりなど、お酒があることでつながる縁、
深まる仲などを改めて見直していただいているのではないかとうれしく思います。

そのような中ですが、日本酒については関心があるものの
なかなか需要にはつながらない状況が続いており、
業界を挙げて日本酒の炭酸割のサケハイを提案するなど、
特に若い人たちとの接点づくりが大切になってくるのではないかと思います。

家庭での需要については、物価高の影響もあり、
日本酒の選択が少なくなってきているように思います。
普段手軽に買うことのできるスーパー様やコンビニエンスストア様と
こだわってお酒を選びたい時に行く酒販店様、お客様のニーズに合わせて
商品展開も考えてまいります。


今年、来年と、お米の値段は大幅に上がってまいります。
農家の方々の生活や継続した米作りという視点で考えると
致し方ないことです。その他の資材の価格も上がる一方です。

吉乃川ではお客様に納得して購入いただき、
末永く飲み続けたいと思えるお酒を醸し、お届けしてまいります。

来年の2025年は、また新たな動きを発表できると思っております。
ご愛飲いただいている皆様に、豊かな時間を過ごしていただけるような、そんなお酒を届けていけるよう精進いたします。

今年一年ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

2024年12月30日
吉乃川株式会社
代表取締役社長
峰政祐己