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雪国ならではの貯蔵方法

吉乃川が長岡地域で丹精込めて栽培した五百万石を、蔵の敷地からくみ上げる地下水を仕込み水とともに、長岡の気候の中で醸す。その長岡の持つ地の力を最大限に活かして醸したお酒を今回、約半年間雪室貯蔵致しました。雪室とは言わば天然の冷蔵庫。雪を有効活用して共生していこうとする雪国ならではの知恵が生んだ貯蔵庫です。ドーム状の小屋に降り積もった天然の雪を敷き詰めて固め、稲わらで覆い、小屋ごと保冷します。 

 

フレッシュでまるみのあるお酒に。

今回の雪中貯蔵酒は昨年十一月にしぼりたての原酒を一回火入れで瓶詰めした後、長岡と同じ中越エリアにあります小千谷市池ケ原の雪室に約半年間貯蔵したお酒です。しぼりたての荒さがとれ、フレッシュな香味を残しつつも味わいにまるみが生まれます。原酒の濃醇さを感じさせないほどまろやかに熟成された味わいを楽しみながら、越後長岡エリアの雄大な自然の恵をご堪能いただければ幸いです。   

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藤野杜氏より

約5カ月の間、お酒を雪室の中で熟成させました。雪室で寝かすと味わいがまろやかになり、まるみが出て、口当たりがよくなるので、さらに飲みやすいお酒に変化します。今回は純米吟醸らしく華やかな香りを残しつつ、後味はスッキリと口当たりなめらかなお酒に仕上げる予定です。