しぼりたて原酒2022年


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自分達の作った米で酒を造る!

吉乃川が米作りを始めたのは2016年。酒屋である以上は、清酒の原料である米を自分たちの手で作っていこうと、吉乃川農産部(現・吉乃川農産㈱)を立ち上げ、それ以降、蔵の要望をフィードバックしながら吉乃川の酒造りに適した米をいかにつくるか、毎年試行錯誤してきました。近年では品質も安定し、この米を使ってこの地でしか醸せない唯一無二の酒を造ろうと考えました。    

地の力を最大限に。長岡テロワールな一本。

使用した米は「五百万石」で、東日本で栽培される代表的な酒米の一つ。新潟清酒の特徴である淡麗でキレのある味わいを造り出すには無くてはならない酒米です。吉乃川農産が丹精込めて栽培した五百万石を、蔵の敷地からくみ上げる地下水を仕込み水とともに、長岡の気候の中で醸す。長岡の持つ地の力を最大限に活かして醸す、まさに長岡テロワールの一本です。

長岡テロワール

藤野杜氏より

今年の五百万石は硬く、お米の溶けが良くない印象でしたので、水分を多めに吸わせてやわらかめの蒸米で仕込みました。

麹ではそのやわらかめに仕上げた蒸米に種麹をつけて、菌糸を中まで食い込ませて、味がのるような出来に仕上げました。

もろみの前半はアルコール発酵よりも米を溶かす方を優先して、もろみの後半に微生物によるアルコールの発酵をうながすように温度管理しました。その管理のおかげで、米のうまみが残りながら華やかな香りのするお酒に仕上がりました。

飲み方としては、アルコール度数が高めですが、そのまま冷酒で楽しんだり、氷を入れて飲んで頂くとさらに香りが広がってくるのでお勧めです。この時期ですと海鮮を使った鍋と一緒に合わせるのもいいですね。