お知らせ

【年末のご挨拶「2023年の終わりに」】

2023年12月30日 | ニュース

本年も吉乃川をご愛飲いただきありがとうございました。
今年最後のお食事の場でも吉乃川をお飲みいただければ
ありがたいと思っております。

極上吉乃川の揮毫をいただいている清水寺の森清範貫主による今年の一字は「税」でした。
公募により「税」と言う言葉が選ばれた理由としては、
「一年を通して増税議論が活発に行われた」
「所得税・住民税の『4 万円の定額減税』が話題になった」
「インボイス制度やふるさと納税など、多岐に渡る「税」にまつわる話題が取り沙汰された」
などがあげられました。

私ども、酒類の世界では、3年ぶりの酒税改正が行われ、
日本酒やビールが減税、第三のビール、ワインが増税となりました。

私ども吉乃川は、減税されたものはきちんとお客様に還元するという
立場をとっておりますので、このたびの酒税改正に合わせて、値下げを行いました。
資材価格やエネルギー価格の上昇に伴い、値上げという判断をされたところも酒蔵様も多い中、
皆様に私どもの思いが伝わったかどうかという点は不安に思っておりますが、
これからも正直に物事を進めてまいりたいと思っております。

5月に新型コロナ感染症は5類となりました。
スポーツ観戦や音楽ライブなど人の歓声が戻ってきました。
お酒の会も少しずつ増えてきています。
足元では、新型コロナウイルス感染症はやや下火になりましたが、
インフルエンザや溶連菌、アデノウイルスと言った別の感染症が流行しており、
手洗い、うがいなど感染予防をしながら、お酒の席を楽しんでいただければと思っております。


今年の吉乃川は、新しい時代に向けての準備の年となりました。

7月に、蔵元川上家の20代目となる川上将司(27歳)が社外での経験を積み、
戻ってまいりました。
将来は、会社の経営を担う立場となるために、1年目の夏から秋は瓶詰工場で、
現在は酒造りの現場に入っております。
吉乃川は蔵元杜氏ではありませんので、彼が描く未来図は従業員との合作でなければなりません。
その一番の根幹を創るための準備をしております。

また、この一年、大型の新製品を出しませんでした。
それは、次の時代に向けて、今の吉乃川を今一度磨き上げる必要があるからです。

吉乃川には、厳選辛口や極上吉乃川のように長年愛されてきた酒とともに、
みなもやPAIRのように今のファンと繋がっている酒があります。
また全国幅広く販売店様、飲食店様で展開しております。
これは、吉乃川はお客様によって、まったく違う見え方をしているということを表しています。

この吉乃川の見え方を整えていく。
そのためにも、まずは今あるものをもう一度磨くことが大切と、
それぞれのお酒の意味と酒質の向上に取り組んでまいりました。

2024年は大きく動き始める年だと感じています。
吉乃川もいろいろと新しい動きを発表できると思っております。
ご愛飲いただいている皆様に、豊かな時間を過ごしていただけるような、
そんなお酒を届けていけるよう精進いたします。

今年一年ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。

2023年12月30日
吉乃川株式会社
代表取締役社長
峰政祐己