お知らせ

年末のご挨拶【2020年を迎えるにあたって】

2019年12月30日 | ニュース

吉乃川の今年の営業は本日で最終日となります。

今年は、お客様との新しい接点の「場」となる『吉乃川 酒ミュージアム 醸蔵』が誕生し、
30年ぶりとなる新ブランド「みなも」を発売いたしました。
改めて、私どもの思いをこの年の瀬にお伝えしたいと思います。

◆「満足」の時代から「感動」の時代へ

「いつもそばに置きたい酒」…極上吉乃川のキャッチコピーです。
そこにあるのは「満足感」をどうお届けするのかでした。
今、日本酒には「感動」が求められています。飲んだ瞬間においしいと思える酒、
数多くの品ぞろえの中から好きなものを選べる幸せ、などなど。市場が縮小する中で、
新たなファンを呼び込むには大事なことです。この時代の変化に吉乃川はどう対応していくのか。
生まれた言葉は「変わらないために、変わる」でした。

 

◆2つの大きな「変わる」

蔦が絡まる築約100年の「常倉(じょうぐら)」が「醸蔵(じょうぐら)」として
10月にオープンいたしました。蔵に来ていただくことで吉乃川の酒や歴史、そして
私どもの想いを直接体感して頂きたいという思いがあります。
また、「ここでしか、今しか飲めない酒」といった特別なサービスを提供する場でもあり、
そうした「吉乃川ならではの感動」を発信し、お客様との関係を醸していく拠点となります。

同時に、30年ぶりの新ブランド「みなも」を発売しました。
これまで培ってきた伝統をもとに、「これからの毎日を豊かにするお酒を造りたい」という
思いの結集です。吉乃川ファンの方々は全国、全世界にいらっしゃいます。
皆様の近くにも感動を提供していきたい。それが「みなも」の想いです。「感動」が
日常の生活の中に溶け込んでいく、そんなブランドにしていきたいと思います。

 

◆変わらない想い

吉乃川は、新潟の人たちの晩酌の酒を醸し続けてきました。
そこには「一升瓶、徳利、燗酒」という、今の市場からみると古い日本酒文化がありました。
しかし、表面的な姿ではなく、そこにある想いを考えれば、私たちが目指してきたものが見えてまいります。

それは、「お客様の食事を引き立たせる最適な食中酒を提供する」ということです。
これまでも、これからも、その時代を生きている人々の晩酌のお酒を醸していきたいと思います。
吉乃川は「感動」を提供するだけではなく、その「感動」を日々の「満足」へと
つなげていく蔵元でありたいと思っています。

「搾りたてのお酒も美味しいけれど、やっぱり普段の吉乃川が一番いい。」
そう言っていただけることが皆様の豊かな生活に寄り添う蔵元である証だと信じ、
来年も頑張っていきたいと思います。

一年間、ご愛飲いただきまして誠にありがとうございました。

 

                               令和元年12月30日
                                吉乃川株式会社
                                代表取締役社長
                                    峰政 祐己