瓶詰め工場の「上組(かみぐみ)蔵」で、主に製品の検査業務を担当してきました。
子どもが小さい頃はパート勤務で、後にフルタイムで働くようになって。ことしで勤続25年になります。
瓶詰めの工程は機械化されていて、途中で何度もセンサーを通って検査されるのですが、「最後は人の目」。機械任せにはしません。ラインを流れてくる製品の背後から照明を当てて、瓶に傷や割れがないか、異物が混入していないか、ラベルがはがれたり曲がったりしていないかなど、私たちが目視で再度入念にチェックします。
自分が最終確認したものが、お客さまの元へ出荷されるのですから、責任重大です。
とっくり型、カップ、四合瓶、一升瓶と、製品によって瓶の形・色はさまざまあり、ラインに載って動いているものを、もれなく見て判断するのは神経を使います。
でも、安全安心の製品をお届けするための大事な仕事。
酒造りに直接関わるわけではないのですが、私たちも吉乃川のお酒をつくる一員という心構えで、検査に徹しています。
集中力を欠くことのないように、検査業務は1時間で別の人と交代します。だから一緒に働く仲間との連携や助け合いがすごく大切。チームワーク良くスムーズに1日を終えられると、達成感があります。
検査業務のほかに、蔵元直送の宅配便や輸出用の荷造り、特別な仕上げ包装なども私たちの仕事です。
例えば「特別純米 摂田屋」というお酒は、吉乃川のある摂田屋地区の散策絵図を包装紙にして1本ずつ手作業で包みますし、年末に蔵出しになる数量限定の「純米大吟醸 昌和蔵」は、ラベルや栓の上から貼る封紙も手で貼ります。
日本酒は、米を作るところから始まって、たくさんの人が手を掛けてようやく製品になるもの。皆の苦労や思いが詰まっている。そのことを心に留め、自分の仕事をしっかりやり遂げたいと思います。
「さぁ、お客さまのところへ行って、おいしく飲んでもらいなさいね」って、いつもそんな気持ちを込めて、製品を送り出しています。
いまの毎日を豊かにする「みなも」。
吉乃川30年ぶりの新ブランドです。
淡麗でありながらふくらみのある極みの一杯がその時をやさしく包み込みます。
「醸蔵」で造った
吉乃川のクラフトビール
よくあるご質問やキャップの開け方に関するご質問を掲載しています。
吉乃川が美味しく飲めるお店をご紹介しております。
2017~2024年に行ったフォトコンテストの作品アーカイブ集です。
吉乃川敷地内に「吉乃川 酒ミュージアム『醸蔵(じょうぐら)』」がオープンします。