吉乃川のすぐ近くの町で育ちました。毎日、蔵の前の道を歩いて小学校へ通い、遊び場もこの辺りで。自分にとって吉乃川は、これまでずっと身近な存在です。その分、思い入れは結構強いかもしれません。
調合課の仕事は、原酒をブレンドし、目的の酒質に味を調え、ろ過をして、「あとはビンに詰めるだけ」というところまでお酒を仕上げることです。
入社して1年目は調合の工程、2年目はろ過の工程と、一から先輩に教わって覚えました。この仕事に就いて3年が経ちます。
広い敷地内の各所にある原酒の貯蔵タンクから、調合を行うタンクへお酒を送り込むのはポンプを利用します。製品によって調合する原酒の種類も量も異なるため、作業に使うホースの準備やポンプの細かな制御は、都度人の手で行います。
「吟醸 極上吉乃川」とか「厳選辛口」とか、各製品に応じた味わいに仕上げるには、調合に用いる原酒の種類も量も変わってくるからです。
いつも変わらない味・同じクオリティーのお酒を、お客さまへ届けるのが調合課の務め。
もしもホースをつなぐタンクを間違えたり、ブレンドする原酒の量が規定より多かったり少なかったりすれば、お酒の味が変わってしまい製品として出せないものになります。何千、何万リットルのお酒が無駄になってしまう。失敗はできません。一つの間違いもないように、作業は念には念を入れて確認を心掛けています。
お酒を飲める年齢になってみて思うのは、吉乃川はやっぱりおいしい。会社の会や友達とたまに飲む時は、「吟醸 極上吉乃川」を冷やして飲むのが好きです。自分が調合したお酒なので、なおさらおいしく感じるのかもですが。
吉乃川だから出せる味があるのかなと思います。いつかは自分もそんなお酒を造ってみたい。鷲頭杜氏の思いを受け継いで今の杜氏・蔵人たちが造った「極上吉乃川 鷲頭」のようなお酒です。これから機会があれば、酒造りや商品開発など社内のいろいろな職場で経験を積んでいきたいです。
いまの毎日を豊かにする「みなも」。
吉乃川30年ぶりの新ブランドです。
淡麗でありながらふくらみのある極みの一杯がその時をやさしく包み込みます。
「醸蔵」で造った
吉乃川のクラフトビール
よくあるご質問やキャップの開け方に関するご質問を掲載しています。
吉乃川が美味しく飲めるお店をご紹介しております。
2017~2024年に行ったフォトコンテストの作品アーカイブ集です。
吉乃川敷地内に「吉乃川 酒ミュージアム『醸蔵(じょうぐら)』」がオープンします。