吉乃川の施設の環境を整備し、維持管理する仕事です。
入社して40年。瓶詰め、酒造り、調合など、いろいろな職場を経験して、この仕事に就きました。
草取りや木々の剪定から電気・ガス、水の管理まで、担当する業務は幅広いですが、主体は、順調に酒造りができるようにサポートする仕事。特別なことはしないけれど、「いつも通り」が大切だと思います。
酵母とか麹とか、酒造りは生き物を扱っています。仕込みや熟成の段階でいつもと違う環境になったら、仕上がる清酒の品質に異常が出る可能性があります。吉乃川の酒は、皆が真面目に、正直に造ってきたもの。製造に関わる設備や機械も、常に順調に動いていないといけません。
仕込み水になる「天下甘露泉」の井戸周り、井戸水をくみ上げるポンプと配管の状態、酒造りに必要な蒸気を供給するボイラー、各所の電気系統など、日頃からよく見て、深刻なトラブルになる前にカバーするようにしています。早い段階で気付けば、すぐに対応できますから。日々の管理が大事です。
でも、一番困るのは雷。落雷による瞬間的な停電でも、水をくみ上げるポンプやボイラーが止まってしまうことがあるのです。
生き物を扱う酒蔵だから、何かあった時にはすぐに対応しなくては、という気持ちは皆が共有しているように思います。
4、5年前にひどい雷で、深夜に停電して機械が全部止まったことがあるのですが、私が知らせを受けて駆け付けてみると、夜中なのに心配したほかの社員も自主的に会社に集まってきて。酒の味に影響するような大事に至らなかったのは、幸いでした。
朝出社すると、まず構内を一周して、あちこちを見て回ります。構内を歩いていると、「きょうも散歩?」って、よく言われて困るのですけれど。
ポンプやボイラーの音とか発酵の匂いとか、何か異常があるといつもとちょっと違う音や匂いになるんです。設備や機械が今日も順調に動いているか、不具合はないか、特に音には注意して見て回っています。
いまの毎日を豊かにする「みなも」。
吉乃川30年ぶりの新ブランドです。
淡麗でありながらふくらみのある極みの一杯がその時をやさしく包み込みます。
「醸蔵」で造った
吉乃川のクラフトビール
よくあるご質問やキャップの開け方に関するご質問を掲載しています。
吉乃川が美味しく飲めるお店をご紹介しております。
2017~2024年に行ったフォトコンテストの作品アーカイブ集です。
吉乃川敷地内に「吉乃川 酒ミュージアム『醸蔵(じょうぐら)』」がオープンします。